内臓脂肪と病気との関連性

内臓脂肪と病気との関連性

内臓脂肪がたまるリスクについて

 

内臓脂肪がたまるといろいろな健康リスクが高くなってしまいます。そのリスクとして、今日特に注目されているようになったのが、「アディポカサイン機能の低下」によるリスクなのです。

 

内臓脂肪が体内でたくさんたまってしまうとアディポカサイン機能がおかしくなります。そして、アディポカサイン機能の働きは、生活習慣病の発症と深く関係しているものとなります。つまり、内臓脂肪が体内にたくさん蓄積されると生活習慣病になってしまう健康リスクが高くなるということなのです。

 

アディポカサイン機能の低下による様々な健康リスク

 

アディポカサイン機能にはいろいろな種類があります。アディポカサインの「レプチン」は、内臓脂肪がたまると分泌量が落ちます。レプチンは、満腹中枢を刺激する働きがあるので、レプチンの分泌量が減ると満腹感を感じ難くなって食べ過ぎることで、さらに内臓脂肪がたまってしまうリスクが高くなります。

 

2つ目は、「TNF−α」です。TNF−αは、インスリンの働きを妨げる作用があり、そのためにインスリン抵抗性となって糖尿病の発症や悪化の引き金となってしまいます。そして、内臓脂肪がたまると、このTNF−αの分泌量が多くなってしまうのです。

 

3つ目は、「PAI−1」であり、PAI−1は、血管にできた血栓を溶かす働きをもつプラスミンの作用を妨げてしまうことで血栓が大きくなって血液が流れにくくなって心筋梗塞や脳梗塞の引き金となります。PAI−1は、内臓脂肪がたまると分泌量が増えます。

 

最後のリスクとしては、「アジオテンシノーゲン」です。内臓脂肪が体内にたまり始めると、血圧を上昇させてしまうアジオテンシノーゲンをたくさん分泌します。そのことで血圧上昇を招いて高血圧症を発症させてしまうことになるのです。

 

内臓脂肪のリスクと病気との因果関係について

 

以上のように、内臓脂肪はたまるとアディポカサイン機能の低下によって高血圧症や高血糖症、さらには血液の流れを阻害してしまう脂質異常症の発症リスクは高くなってしまうのです。

 

そして、これらの生活習慣病と関係ある危険因子となる症状が、1つの場合は1.5倍、2つの場合は5.8倍、そして3〜4つの場合は35.8倍の危険率で心筋梗塞や脳梗塞といった病気になってしまうリスクが高まってしまうのです。

 

さらに、最近の研究では、がんの発症についても内臓脂肪の蓄積が関係していることが分かってきたのです。たとえば、肝臓がんの原因は、アルコールの過度な摂取などが影響しており、アルコール性肝炎から肝硬変を発症して肝臓がんへと進行するケースは広く知られています。

 

また、C型肝炎から肝硬変となり肝臓がんになるケースもあります。しかし、すべての肝臓がんがアルコール肝炎やC型肝炎から発症してしまうものではなく、内臓脂肪型肥満の人によくある脂肪肝から肝臓がんへと発展してしまうケースもあるのです。脂肪肝とは、肝臓に内臓脂肪が蓄積された状態なので、内臓脂肪がたまった臓器によってはがんに発展してしまう可能性は否定できないのです。


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